ギャンブルは自制心で楽しくなる
民生委員の報償金をいただいた。
無給と聞いていたが、交通費や連絡費などに充てる歳費が出るということだった。
銀行振り込みだと思っていたら、会長がわざわざ自宅まで現金を届けてくれた。
思いがけない2万2千円だが、だからといってギャンブルで倍にしようなどとは考えない。
宝くじも買わない。
土日の競馬は1日1000円と決めている。負けても追加しない。
10数年前、59歳のときに競艇場の警備員を始めた。
当時は年金の支給日も、生活保護費の支給日も知らなかった。
毎月1日と、偶数月の年金支給日には大きなレースが組まれ、人気レーサーや女子レーサーが出場する。
年金はともかく、保護費をギャンブルに使っていいのかと疑問に思っていた。
ようは勝てばいいのだが、彼らの買い方はどう見ても負ける買い方だった。
酒を飲みながら新聞を眺め、館内放送の予想を真に受けて舟券を買う。
それでは勝てないのは明らかだ。
警備員として全レースを見ていた私は、解説の予想が当たらないことをよく知っていた。
むしろ私の予想のほうが的中率も回収率も高かった。
警備員は舟券を買えなかったが、賭け好きの同僚と“内輪賭け”をして、いつも取り上げていた。
あの頃から、ギャンブルは自制心があるほうが強いと気づいていたのかもしれない。
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