SLは今は山中今は浜鉄橋渡りトンネルだ
先日の博多日帰り出張ではJRを利用した。
約50分の移動時間は読書タイムにあてた。
本好きブロガーさんが紹介していた『しずかな日々』を選んだ。
シングルマザーに育てられる小学5年生の夏休みを描いた物語で、
60代からのブログには「大人も子供も元気になる、爽やかな読後感、オススメです」とあった。
サラリーマン時代(18~38歳、勤続20年)は本当に出張が多かった。
東海道新幹線が全線開通する前は、移動日があり、東京出張は寝台列車か大阪泊だった。
駅の売店で文庫本を5冊ほど、ほとんど吟味もせずに買い、車中で読みふけった。
往復で10冊以上になるので、会社に寄付していた。
私の小学生時代の夏休みは、母に連れられ大分の祖父宅へ行っていた。
小倉から宇佐までの各駅停車で、停車駅名をすべて覚えていた。
田舎の家と裏山は祖父の所有と聞いていたが、昔は土地は長男の総取りで、長女の母には遺産は入らなかった。
母には妹がいたが、長男ともめて絶縁してしまい、それ以来、大分の田舎へ行くことはなくなった。
日豊線の蒸気機関車にはもちろんエアコンなどなく、
トンネルが近づくと「窓をせけ(閉めろ)」と声が掛かった。
煤の匂い、暗がり、ゴーッという音──あれは確かに夏休みの風景だった。
懐かしい思い出である。
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