闘病中葉月来たりて四人部屋
八月になり、二人部屋から四人部屋へ移った。
先住の三人はカーテンを閉め、物音ひとつ立てず静かである。
二人部屋で相室だった黒田(仮名・92歳)は、毎日のように「四人部屋へ移りたい」と訴えていた。
何も言わなかった私のほうが先に移ることになったのは、退院が近いからだろう。
四人部屋の三人に面会者が来ると、途端に声が大きくなり饒舌になる。
皆さん私より相当年上に見える。
高齢者は高音域から聴力が落ち、自分の声が小さく聞こえるらしい。
そのため無意識に声量が上がるのだという。
看護師さんが小さな声でしゃべる私に言った。
「50代くらいに見える」.。お世辞ではなさそうだw
このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。