マウントとるのが大好きだった副会長
金曜日の午後はシニアテニスの時間である。
参加したい気持ちはあるものの、体力がまだ戻らず、今回は見送った。
前日に壁打ちへ出かけた際、久しぶりにテニスシューズを履こうとして足が入らず驚いた。腎臓病の影響で、ここ二カ月ほど足のむくみが続いている。やむなく、ひも付きのズックを選んだ。
思えば、初心のころにもテニスシューズを履かずに練習へ出たことがある。
ジョギングシューズのほうが軽く、動きやすかったからだ。イデデさんが先にそうしていた。
副会長のオカオカさん(六歳年上)が足元に気づき、厳しい口調で言った。
「お前ら、テニスシューズじゃない。履き替えろ。無ければ帰れ」
念のため管理人に確認すると、
「サッカーのスパイクでなければ問題ありませんよ」
との返答だった。
副会長は、決まりでもないことを“規律”として振りかざしていただけなのだろう。
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